主に技術的なことを書くブログ

浅めにマークアップ&フロントエンドの技術的なことをメモしていましたが、ざっくばらんに書いています。

映画「セッション」

f:id:nakagaw:20150204184143j:plain 引用元:http://www.fashion-press.net/news/14641

弱冠28歳のデイミアン・チャゼル、監督・脚本作品。

京都シネマの名画リレーのチラシで見て、雰囲気がいい感じだったので、見たいなぁ、と思ってました。

映画館に見に行くのもよいけど、いちいち街に出たりするとなんやかんやでコストがかかってくるので、常々試したいと思っていた配信系で見ようと調べてみたら、TSUTAYA TV さんだけで配信されてたので、試してみました。

1回フリーズしたけど、総合的にみて、悪くないな、と思いました(配信の全体的な感想)。 単純な話、電車のって、街に繰り出して、1本見てる間に、家だったら2本見れる。

感想

最初は単純に音楽映画として見てたんですけど、だんだんサイコスリラー的な感じなってきて、最後は、やっぱり音楽って素晴らしいね、っていう終わりですごく良かったです。鬼教師役のJ・K・シモンズがめっちゃ怖かった。

勝手な印象でJazzってわりと即興の要素が強いから、けっこう適当にやってるのかと思ってたんですけど、クラシック並にシビアにテンポとか音程とかちゃんとやってるんや、というのが新鮮でした。

そういう演奏技術の上で、フリージャズとか成り立ってるんや、と思うと、浅はかにフリージャズを聴いてたりしてた自分が恥ずかしくなってきます。

見終わってから巷の評価を調べてみたら、菊地成孔さんが酷評してて、それに対して町山智浩さんが反論して、プロレスみたいになっててちょっとおもしろかった。

要約すると菊地さんは、こんなJazzのジャの字もわかってない素人の映画なんか糞、っていうてて、町山さんはJazzのジャもわからない素人からしたらものすごく感動する傑作。的な感じ。

僕も町山さん派だったけど、菊地さんのブログを先に読んでしまったので、あぁ、Jazz的にはそうなんや、っておもって、ちょっと冷めちゃいましたけど、映画ってそういうもんやと思うんですよね。これを機にJazzを聴く人もいるわけですから。そこからしばらくしてマイルス神とか言い出して、セッションのJazzは糞やで、となれば、Jazz的にもオールOKなんじゃないでしょうか。

音楽映画が入口になる

かなり前の作品ですが、映画「リンダ リンダ リンダ」も、山下敦弘監督やからっていうて楽しみにして見たら、ぜんぜんよくなかったということがありましたけど、そこからブルーハーツ好きになってバンドやろうって思う人は絶対いるし。

僕なんかは「24HOUR PARTY PEOPLE」見て(今やったら30分も見てられないぐらいおもんない)、Joy Divisionやっべーって当時なって、マッドチェスター&ポストパンク最高ってなりましたし。サントラは名盤だと思います。

24 Hour Party People

24 Hour Party People

どんなジャンルであれ、技術 or 歴史的な背景がわかる人には糞であっても、入口になれるような作品というのは、それだけで大変価値のある作品だと思うわけです。

 

参考:
「セッション!(正規完成稿)~<パンチドランク・ラヴ(レス)>に打ちのめされる、「危険ドラッグ」を貪る人々~」 - naruyoshi kikuchi INTERNET TROISIEME
菊地成孔先生の『セッション』批判について - 映画評論家町山智浩アメリカ日記
町山さんにアンサーさせて頂きます(長文注意) - naruyoshi kikuchi INTERNET TROISIEME
『セッション』菊地成孔さんのアンサーへの返信 - 映画評論家町山智浩アメリカ日記